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3次元積層技術を用いた実物大臓器立体モデルと手術ガイド
(手術中の写真が含まれますので、気になる方は読むのをおやめください)
3次元術前計画を立てるだけでも従来と比べてかなり正確に手術を施行することができるようになりました。日本の学会でもZedHip(レキシ―)の導入が2010年頃から広まり、2次元の計画より、正確に計画を立てられるという報告が増えてきました(学会会員となっている、日本股関節学会や日本人工関節学会での発表が増加しました)。
しかし、さらに工学技術を推し進める必要があるように思いました。理由は次の通りです。下図をご覧ください(人工股関節手術中の写真で深くに見えるのが骨盤の一部になります)。手術をする部位は骨が完全にむき出しになるわけでなく、”骨のどこをどの角度でどの程度切るないし削るか”は、3次元計画があってもまだ完璧ではなかったからです。
![](https://static.wixstatic.com/media/c752dd_f61af8cb350342be8111b9686068edf0.jpg/v1/fill/w_289,h_219,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/c752dd_f61af8cb350342be8111b9686068edf0.jpg)
そこで、下図右のような手術部位の骨モデルと、下図左のような骨モデルの形状に適合する手術ガイドを使用することにしました(股関節については開発にも関わりました)。
![](https://static.wixstatic.com/media/c752dd_b6108e7835aa4d468be17f63bb1638c6.jpg/v1/fill/w_406,h_304,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/c752dd_b6108e7835aa4d468be17f63bb1638c6.jpg)
骨モデルの使用によって、術前、術中に骨の形状を実際に触って確認し、どの程度削る、切除するかがよくわかるようになります。また手術ガイドによって、人工股関節の場合は、カップを計画通りの角度に設置すること、人工膝関節の場合は、計画通りの位置、角度に切除することが可能となりました。
人工股関節の場合