参考書籍など
このページでは、医工学に関連した教科書、学術本などをとりあげたいと思います(HASMS 2018 でチョイ役(ミニ講演担当)したこともあり、股関節鏡の本をまとめました。2018年2月7日更新)最近になり、ようやくこの医工学分野を整形外科医として俯瞰できるようなってきました。整形外科関連の医工学というのは大きく分けて、バイオメカニクスとそれ以外(大きすぎ(笑))。バイオメカニクスのカバーする範囲が大きすぎるのです。それでも大雑把には人間の外観から予想できるサイズのもの(体の動きなど。マクロサイズ)と、そうでないもの(関節内の小さな組織がどのように動くかなど、ミクロサイズ)に分ける事ができます。
続いて他の分野としては、医療機器開発(ハードウエア関連、ソフトウエア関連(IT(Information Technology)はここに)、画像解析(画像工学、有限要素解析(FEM))、コンピュータ支援外科、バイオマテリアル(ティッシュエンジニアリングはここに)があります。
しかしながら、完全な線引きは難しく、ある分野の一部がある分野の範疇であったりと、どこかしらでつながっています。
3Dプリンティング (コンピュータ支援外科+医療機器)
2016年11月に出版されました。3Dプリンタを利用した股関節手術についての知識が網羅できるものです。私も、人工股関節全置換術の臼蓋コンポーネントの手術ガイドのところを担当しています。
医療機器開発
2015年10月に出版されました、医療機器開発の視点が学べるものです。米国スタンフォード大学では、医療機器開発の分野を包括的に学べるコースがあり、そのもの名前がついた教科書的な内容とな っています。しかし、開発成功事例も載っており、単なる教科書で終わっていません。ハイボリュームです。
日本ベースの医療機器開発というのは、なかなかうまくいっていないという報告はありますが、製造会社と販売会社の協力でうまくいく場合があることをたくさんの事例で示されている本です。
日本ベースの医療機器開発というのは、なかなかうまくいっていないという報告はありますが、製造会社と販売会社の協力でうまくいく場合があることをたくさんの事例で示されている本です。