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回想録 (2017年6月)

コンピュータ技術で整形外科手術を支援するという目的の学会、CAOS international 2017 (17 th Annual Meeting of the International Society for Computer Assisted Orthopaedic Surgery June 14–17) が6月に、ドイツのアーヘンで開催されました。

アーヘンは、ドイツの最西に位置する人口20万に程度の街ですが、2008年10月から1年、独立行政法人日本学術振興会の特別研究員として採用されている機会を利用して留学したことがある思い出の街です。

ポスターでの採用だったのですが、スペシャルポスターとして採用されましたので、口演の方と同じような状況の壇上でプレゼンをしました。内容は、昨年度大学の海外留学制度を利用してユタ大学整形外科センターに留学したときの研究の1つで、3次元モデルの可動域シミュレーションにおける関節唇の効果というものです。一般的には、3次元モデルを用いた股関節の可動域シミュレーションというのは、FAI(Femoroacetabular Impingement)など関節唇の病変が絡む話であるのに、誰一人その関節唇を考慮してシミュレーションをしてきていなかったところを突っ込んだ作品です。骨対骨同士のシミュレーションで得られる結果からおよそ20度引くぐらいのところで、大腿骨は関節唇とすでに衝突しはじめているということを突き止めました。現在、手作業で求めた結果をコンピュータで計算させる方法に変更し、なおかつ症例数を増加して論文化を目指す予定にしています(以下の写真は発表のときの)。

アーヘンのポイントは?といいますと、いろいろあるのですが、世界遺産最初の登録の1つとなった大聖堂と市庁舎でしょうか? 砂糖たっぷりのアプヘルクーヘンもお勧めです。それからこの時期はタイミングよく、白アスパラガスの料理も食べる事ができました。懐かしかったです。

市庁舎、大聖堂、アプヘルクーヘン、白アスパラガス(メニューですが)の写真

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