人工関節について

お知らせ

 骨と骨のつなぎ目である関節に病気が起こりますと、関節に痛みを生じたり、関節の動きが悪くなったり、といった障害がでてきます。まずは、痛み止めを服用して頂く薬物療法、筋力増強・関節可動域訓練などの運動療法、関節にヒアルロン酸を注入する注射療法、関節を温めるなどの温熱物理療法などを試しますが、効果がない場合に関節の一部を切除して人工物に置換するという手術を行います。

主な人工関節手術というのは人工股関節全置換術(日本で年間4万件)と人工膝関節全置換術(日本で年間7万件)であり、私はこれら2つの手術を専門にしています。下記にレントゲン写真を参考に説明します(膝(ひざ)関節、股(こ)関節の順に説明します)。

 続いて先進的工学技術を2つご紹介いたします。

変形性膝関節症によって左膝(ひざ)関節に障害を来した患者様のレントゲン画像。

変形し軟骨がこすれてなくなっているために、関節の内側(向かって左)の骨と骨の隙間が狭く見えます。

 術後のレントゲン画像です。痛んでいた骨を切除し患者様の痛みはなくなり、可動域も改善しました。

 変形性股関節症によって左股関節に障害を来した患者様のレントゲン画像です。

股関節は正常では、画面むかって左の右股関節のように、球形である大腿骨の上端とお椀の形をした寛骨臼で構成されています。骨同士はすきまを認め、関節軟骨が存在しているのがわかります。一方左は寛骨臼の覆いが小さく、変形した骨頭は外側に偏位しています。骨同士の隙間がなく、軟骨が消失しているのがわかります。関節の痛みも可動域制限も生じていました。

 術後のレントゲン画像です。患者様の痛みは消失し、足の長さも調節されました。

 

このように人工関節手術は、関節変形により生じた痛みをとる最終手段として、40年以上の歴史がある効果の高い治療方法です。

 続いてこの手術における先進的工学技術を2つご紹介いたします。