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整形外科医の医工学留学 終盤戦

大学の海外留学制度を利用したアメリカ留学の続きです。(長文駄文お許しください)

 昨年までのユタ大学を離れ、現在はサンディエゴにあります、スクリプス研究所に来ています。正確には、スクリプスクリニックの関連施設で、”Shiley Center for Orthopaedic Research and Education”というところにいます。

 ホストはDr. Darryl D D'Lima先生で、自分が研究を始めた時から名前だけは知っていていつも注目していた整形外科のスペシャリストです。バイオメカニクス関連でたくさんの受賞歴があるのに、さらにティッシュ-エンジニアリングの領域にも活動の幅を広げられ、最近では軟骨組織を再生しうる、バイオプリンタの開発までしています。

このダリル先生にはもうかれこれ3年半も前からコンタクトを取っておりましたが、この度、ようやくその機会が来たという感慨深いものとなっています。

 3年半前に日本整形外科学会とアメリカ整形外科学会が主催する,トラベルフェローに最少学年で選出され、希望見学施設として提出したのですが、残念ながら通りませんでした(というか、ほとんどホスト側の都合で決まったようでした)。しかし、その近くにあるUniversity of California, San Diegoを訪問していた際に、フェローで一緒に回っていた千葉大学の中村順一先生が、週末を利用して後輩先生に会いに、スクリプス研究所に行くというではありませんか! 急なお願いであったにも関わらず中村先生はご承諾してくださり、一緒に同行できることになりました。そしてたまたま(週末ですので)その日お仕事をしていた、九州大学の赤﨑 幸穂先生にお会いしたのですが、これまた偶然、ダリル先生と一緒に仕事をしていることがわかったのです。

 この二人の先生のおかげでようやくコネクションができ、この地を訪問したのが2年前、今回ようやく滞在できることになったのです(下の写真はその初訪問時)。

思っていれば希望が叶う、とう言ういい経験をしました。

短い期間ですができる限り いろんな事を吸収していきたいと思います。

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